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岡本太郎の生き方はいいかも [教育]

 NHKの火曜日午後10時。マツコの知らない世界のあとは、「知恵泉」を見ている。
 今日は「岡本太郎」だった。

「芸術は爆発だ!」でおなじみ。あと大阪万博の「太陽の塔」。母は詩人岡本かの子。
 知っているのはこれだけだった。この番組を見るまでは。

 父親も芸術家で、妻のかの子が「好きな人ができた。」と言うと、「好きになったなら仕方がない。」と、愛人との同居を許す。確かにかなり変わっている。芸術一家だから、茶の間で芸術論を闘わすことがあったが、太郎が議論に参加すると、両親は子どもだからとバカにすることなく、素直に意見を聞いていたという。

 能力が低く、いつも周囲からバカにされていた太郎にしてみれば、両親のこの態度には救われたことだろう。そして両親との議論から、優れた能力が育っていったのは想像に難くない。

 パリに画家留学したときのエピソード。周囲の仲間が「パリ留学」のステータス目的だったことに落胆し、しばらく絵から離れることを決心。フランスのネイティブと親交を深める。これはこれで、いろんな苦悩もあっただろうと思われる。太郎は、パリの街を放浪するなかで、「有名になりたい、金持ちになりたい。」という欲求から解放される。その解放から、人間の根源にあるパワーに気づかされる。これがいわゆる「芸術は爆発だ!」という表現の理由であろう。
 第二次世界大戦に召集され、自ら苦労を買って出る。「苦労のある人生は楽しい。」という考えに、僕も同意する。

 確かに太郎が世に出たのは、両親の威光の賜物であろう。しかし、苦悩と苦難を乗り越え、それに応えるだけのパフォーマンスを世に示した。
「時代が生んだ」と言われる人がいるが、岡本太郎もそのひとりなのだろう。

 この番組で学んだこと。
◇ 子どもの育成に親子での議論は有効である。

 今、四歳になる子が「なぜ?」と盛んに質問してくる。親として、なるべく詳しく説明してやる。妻は「そんなことわかりっこないじゃない、まだ四歳なのに。」と言うが、「わからないと決めつけるのはよくない。説明からさらに新たな疑問が生まれ、思考も深まる。」と反論。これからはどんどん四歳の子に議論をふきかけ、「考える子」に育てたい。

◇「人間の根源」を感じろ!
 僕は今、小説を書いており、「売れたい、金がほしい。」という気持ちが先行してしまっている。それではいけない。小説自体にもっと没頭しなくてはいけない。おもしろい小説が書きたいなら、人間への洞察を深め、人間を理解し、そして自分が何をしたいかを明確にし、元気はつらつと創作に励む。
 そうすれば、いつか光が見えてくる。

 今、僕は洞穴の中にいるのだ。

※ 次回、NHK「知恵泉」は岡本太郎後編、「太陽の塔」制作について。今度はどんな生き方・考え方を 見せてくれるだろうか。
 



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