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厚切りジェイソンに論理的にもの申す [教育]

【厚切りは「日本では『異なる意見=相手嫌い』という勘違いが残念だな」とツイートしており、日本人は相手と「異なる意見」だと、その相手が「嫌い」だと考える勘違いがあるというのだ。】

ある日のブログ。

この指摘は正しい。僕にしても職場でこのことで悩むことがある。
議論したあとに、その相手に話しかけると態度が冷たい。ジェイソンご指摘のとおり、日本では、意見が違う相手は敵、自分を嫌ってる、と思う傾向がある。下手すれば、四面楚歌、仲間はずれ、ということにもなりかねない。だから、会議では沈黙。下手に意見など言わないほうが無難、そんな雰囲気がある。
日本人の悪いところだと、日本人として自省することはしばしば。

「和して同ぜず。同じて和せず」と論語にある。「(君子は)誰とでも調和するものだが、道理や信念を忘れてまで人に合わせるようなことは決してしない。(小人は)相手の意見に同調するが、道理や信念を曲げての同調なので調和することがない。」という意味。

日本人は、「小人」が多いということだ。
仕事上の議論と普段の付き合いは分けて考えてほしいのだが、なぜだかそれが日本人はできない。

これは、日本人と外国人との思考回路に原因があるわけだが、簡単に言うと、日本は島国であり、なおかつ一度も外国からの「侵略」を受けていないという歴史的事実が、その土台にある。
「日本民族」という言い方が正しいかどうかは別として、単一民族を長い歴史の中で維持してきたことによって生じた悪しき性質というべきものだろう。そして古くから生活スタイルの基盤となっていた「ムラ社会」。「ムラ」では、意見の相違などは許されないわけであり、それはすなわち「村八分」、コミュニティからの逸脱を意味していた。
「ムラ社会」によって形成されたアイデンティティは簡単には消え去らない。意見の相違=生き方の違い、生き方が違うお前とはつき合わない、こういった単純方程式で相手を断定するのが日本人だ。侵略された経験がないから、この考え方を改める機会もなかった。

ジェイソンの指摘は正しい。
ただ、外国人に指摘される前に、日本人は自己の国民性を認識して、改めるべきところは改める姿勢を持つべきだ。
「日本って、日本人って、すごいですねえ!」と、日本を賛美するような番組がちらほら見られる。僕はこの手の番組は大好きで見てしまうのだが、考えてみたらちょっと気持ち悪い。

ナルシスト! 日本人。

まあ、顔も不細工で、外国からはほとんど相手にされたこなかった民族だから、海外からほめられるとうれしい。そんな心理だろう。やむを得ない。

確かに日本のよさはある。ただ、それだけに目を向けず、外国人が指摘することも素直に耳を傾けよう。

職場で、家庭で、言いたいことが言えてますか?
僕は、まあまあできている。

「和して同ぜず」

人に嫌われるのは嫌だが、自分で自分を嫌いになるのはもっとイヤ!



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